交換レンズの明るさはF値だけじゃなくT値の方が重要なの知ってる?F値とT値の違いを徹底解説してみた♪

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皆さんこんにちは!亜希(@yoromiblog_aki)です!

一眼レフやミラーレス一眼を使っていると、どうしても欲しくなる『交換レンズ』

交換レンズを購入する時に、皆さん気になるであろう項目が『焦点距離』『解放F値(絞り)』『重さ・大きさ』などではないかと思います。

特に『F値』はそのレンズの『明るさ』を決める項目で、F値が低ければ低いほど背景をボカしながら撮影する事ができ、暗所でも手持ちで綺麗に撮影できるなどのメリットがあります。

しかし、レンズの明るさを決める要素は『F値』以外に『T値』が有るのはご存じでしたか?
F値は知ってるけど、T値は聞いたことが無い・・・なんて方も居るのではないでしょうか?

今回は、レンズの明るさを決める第二の値『T値』についてご紹介します♪

交換レンズの『T値』って何?F値と何が違うの?

『T値についてご紹介します!』とは言ったものの、T値以前に『F値』って何?という方も居るかと思います。

また、F値はレンズの明るさを決める為の数値だけど、何をもって明るさを決めているのか分からない・・・という方も居るはず♪

ですので、ここでは『F値』と『T値』それぞれの値の特徴についてご紹介したいと思います♪

F値とは?

F値とは、交換レンズの明るさを示す指標として用いられる数値で、違う呼び方では『絞り値』や『Fナンバー』と呼ばれる場合が有ります。

数値が低ければ低いほど、カメラ内の『イメージセンサー』に入る光の量が多くなる為、明るい写真を撮影する事ができるようになり、手ブレや高感度ノイズの低減につながります。

F値の求め方は 『レンズの焦点距離』を『有効口径』で割ることで求めることができます。
ざっくりイラストで表すとこんな感じ♪

要は、F値が良いレンズとは『太く・短く・光が沢山入るレンズ』がF値が低いレンズという事です。
レンズの形状に左右されるのがF値という事ですね♪

例えば、『F1.2の単焦点レンズ』や『F2.8のズームレンズ』は、その他のF1.8やF5.6などのレンズに比べ、異様なまでに鏡筒が太いのが分かると思います

そして、レンズ内の『絞り羽根』と呼ばれる部品を用いて、光量を調整することで写真の明るさや、被写界深度の変更を行う事ができるようになっています。

因みに、F値を最小値にすることを『最小絞り』、F値を最大にすることを『最大絞り』と言います。

T値とは?

F値が『レンズの形状に対しての入ってくる光の量がどれだけイメージセンサーに届くか?』を指しているのに対し、『T値』とは『レンズに内蔵されているガラスの透過率を含めたイメージセンサーまでに届く実質的な明るさ』を示す値です

F値はレンズ内のガラスの透過率100%であることを仮定して算出されるため、同じF値のレンズでもコーティングやレンズの形状によって、実際の明るさが異なる場合があります。

しかし、一方でT値はレンズ内のガラスの透過率を考慮して算出されるため、F値より正確な明るさを求めることが可能です。

レンズ内のガラスの透過率は表面に施されているコーディングでも違いがあり、またレンズの枚数もT値に大きく影響を及ぼします。

同じF値のレンズでも、透過率の悪いガラスやコーティングを多用していれば、透過率が下がってしまい、T値も高くなってしまいます。

要は『T値』とは『レンズに利用されている材料やガラスの質で光の入ってくる量を示した数値』という事です♪

F値を、『鏡筒と太さで求めた理論的な数値』だとすると、T値は『中に使われている材料を通して図った実践的な数値』と言った感じですね。

もちろん、いくらT値の良いレンズでも、質の悪い保護フィルターなどを装着した場合、T値は下がってしまいます。

因みにこのT値、一眼レフやミラーレス一眼を使っている人にはあまり馴染みのない言葉だとは思いますが、動画などを撮影する為の『シネマレンズ』ではよく用いられる数値です。

『T値』が良いと何か恩恵が有るの?

ここまで、『F値』『T値』の違いについてご紹介しました。

F値は『レンズの太さ・短さで決まる明るさの数値』
T値は『レンズ内に使われているガラスの品質で決まる明るさの数値』

でした。

しかし、実際レンズカタログを見ていると、F値ばかり記載されていて、T値は記載されているカタログはあまり見たことが有りません。

それでも、T値を知る恩恵は有るのか?と疑問が湧いてきます。
しかし、レンズを購入する際には、分かるのならT値を知った上で購入した方が良いです。

何故ならF値が小さいからといって、そのレンズが必ずしも明るいレンズではない可能性があるからです。

例えば、レンズカタログ上ではF2.8と書かれているレンズにも関わらず、実際に撮影してみたらF2.8の明るさでは撮影できず、思いのほか暗いレンズだったなんてことも有り得ます。

これは『焦点距離24-70mm』「最小F値2.8」のレンズ

  • Canon EF 24-70mm f/2.8L II USM
  • Sigma 24-70mm F2.8 DG OS HSM A Canon
  • Tamron SP 24-70mm F2.8 Di VC USD Canon

    を比べた画像です。

こうやって見ると、同じF値2.8でもメーカーによって『T値』がバラバラなのが分かります。

3本とも型名にF2.8と付いていますが、キャノンやタムロンのレンズはT値2.9ですが、シグマのレンズはT値3.3という結果になっています。

シグマのレンズは、キャノンやタムロンのレンズにぐらべ暗く写ってしまうという事を示しています。

これは、シグマのレンズが悪いという訳ではなく、シグマのレンズの中には歪みや画質変化を抑える為のレンズが他メーカーより多く内蔵されているからだと思います。
明るさよりも、画質を最優先で造られたレンズなのではないかと思います。

しかし、上記の様に型名ではF2.8と書かれているのに、他メーカー製のレンズよりも暗く写ってしまうのも事実です。

なので、レンズ購入の際には可能ならばレンズカタログに書かれているスペック以外にも、是非とも『T値』を調べた上で購入に臨みたいですね♪

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交換レンズの『T値』の調べ方

ここでは、レンズカタログには記載されていないT値を調べる方法をご紹介します。

写真用交換レンズのT値というのは一般的にはメーカーは公表していないので、そんな時は、カメラやレンズの性能を詳しく分析&評価するサイト『DXOMARK』さんがオススメです♪

Lenses Database - DxOMark

DXOMARK』さんでは、今回紹介したT値(Transmission)以外にも、

  • 解像力(Sharpness)
  • 歪曲(Distortion)
  • 周辺減光(Vignetting)
  • 色収差(Chr.aberration)

などの情報も確認する事ができるので、似たようなスペックのレンズ同士を比較したいときなどにも非常に便利です♪

T値を知ることでより良いレンズに出会えるかも!~まとめ~

いかがだったでしょうか?
今回は『レンズの明るさを決めるF値以外の要素T値』についてご紹介しました♪

シネマレンズ業界ではよく使われているT値ですが、なぜ写真用レンズでは使われていないのかは分かりません。

気になっているレンズの本質に近づく事ができる、T値は是非とも写真レンズでも表記してほしい数値であります。

しかし、T値はあくまで、レンズ性能の一部でしかないので、それ以外の、解像力・色収差・歪みなども考慮したうえで、レンズを選ぶのも良いと思います。

ネット上の使用感を見てレンズ探しをするのも良いですが、性能をじっくりと見極めた上でレンズ探しをするのも、また面白いです。

是非とも、今回ご紹介した情報を元に、あなたのお気に入りの一本を見つけ出してみて下さいね♪

この記事を通して、皆さんのカメラライフがより良い物になればと思います。

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!
以上、亜希でした!

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